覚せい剤密輸で死刑


10月30日、マレーシアのクアラルンプール国際空港で竹内真◯子容疑者(青森県出身元看護師35歳)が覚せい剤約4.7キロを同国に持ち込もうとしたて税関当局に薬物所持容疑で拘束された。

アラブ首長国連邦のドバイからクアラルンプールに1人で到着。マレーシア航空(MH)88便に乗り継いで成田国際空港へ向かう予定だったらしい。

女の荷物から末端価格は120万リンギット(約3200万円)相当の覚せい剤(メタンフェタミン)が見つかった。外務省によると、マレーシアでは、ヘロイン・モルヒネ15g以上、マリファナ200g以上を所持すると死刑になる。同国の死刑執行は絞首刑である。

1997年に84錠のヘロインのカプセルを飲み込んで入国しようとしたガーナ人も死刑宣告された。ペナン空港に麻薬を持ち込み死刑を宣告されたオーストラリアの青年2名は、オーストラリア政府、イギリス政府、アムネスティー・インターナショナルが働きかけても解放されず、絞首刑が執行された。

日本は、薬物犯罪に関する罰則が非常に軽い国だそうだ。初犯では執行猶予がつくことが多いし、大麻や覚せい剤を使って逮捕された芸能人などは早々に復帰する。

タイでは麻薬所持者は10年以下の禁固から無期懲役。罪状認否は茶色の囚人服と、両手錠、足カセで行われるという。フィリピンの麻薬所持は無期懲役か死刑。大麻は6年以上12年以下の懲役刑と罰金刑、インドは単純所持で罰金プラス懲役刑10年から20年といわれる。

中国でも薬物犯罪は執行猶予なしの死刑になる。
2008年1月に中国の汕頭空港で、麻薬2.9kgを所持した理系大学卒業のマレーシア女性(24)が逮捕された。法廷で女性は、インターネットで見つけた高賃金の仕事で、仲間のナイジェリア人へバッグを運ばされていた、バッグの中身が何かは知らなかったと釈明。しかし裁判官はこれを却下し、通例の死刑を宣告した。
2009年4月に、大連空港から日本に覚せい剤約2・5キロを航空便で密輸しようとした、男性(64)に死刑が確定した。

中国は射撃隊による公開の銃殺刑で死刑執行を行っていた。国際麻薬乱用撲滅デーに合わせて、中国各地で16人を市民参加の集会で麻薬密輸や売買などの罪で死刑宣告し、直後に死刑を執行したこともあったようだ。最近は人権に配慮し、移動処刑車による薬物注射の死刑執行を増やしているという。

11月13日、ニュージーランドのオークランド国際空港でスーツケースに覚せい剤(メタンフェタミン)6キロ、末端価格400万ドル(約3億6千万円)を持ち込もうとした日本人4人が逮捕された。クアラルンプールに住む、キグチ・カズヒコ(39)とタカコ(31)夫婦、タナカワ・ヨシノリ(42)、トダ・トシユカ(50)で、夫婦はシンガポール経由、ほかの2人はシドニー経由でオークランドに到着した。ニュージーランドの最高刑は終身刑。

各国の薬物犯罪の刑罰の参考
マレーシア/死刑、タイ/死刑、中国/死刑、韓国/死刑、シンガポール/死刑、フィリピン/死刑、エジプト/死刑、アメリカ/終身刑、オーストラリア/終身刑、ニュージーランド/終身刑、イギリス/無期懲役、フランス/無期懲役、日本/無期懲役
日本と違い、情状酌量なく死刑宣告される国が多い。

国によっては、おとり捜査も活発に行われている。報奨金を当てにする密売人と警官のコンビによるおとり捜査も多い。

参考 各国の薬物犯罪最高刑
04 Nov, 2009 | kobakn
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